やくしま夏まつりについて

安房港に夏の灯をともせ――島が息を吹き返す祭りを、あなたと共に――

屋久島南東岸、安房川の河口に広がる安房港は、昭和28年(1953年)に離島振興法の公布を契機に整備が始まりました。軟らかな潮風に包まれながら、かつては屋久杉を山から港へ輸送するトロッコが行き交った物流の要所でした 。

この港の整備完成を祝い、島民の感謝と屋久島の発展への祈りを込めて始まったのが「港まつり」です。その後、試行錯誤を重ねながらも、今年で第52回を数える『屋久島夏まつり』へと成長を遂げました。

都会では花火大会や多彩な文化イベントが夏の風物詩となっていますが、屋久島では、こうした機会は限られています。                                          その分、安房港の夜空を彩る花火は、帰郷のきっかけにもなり、島の大人も子供も、観光客までもが声を揃えて歓喜する名物イベントとなっています。

しかし近年は、実行委員の高齢化資金不足による開催の綱渡り状態が続いています。それでも「島を盛り上げたい」「この夏祭りを未来へ継承したい」という強い意志があり、実行委員一同が智恵を絞っています。

安房港の防波堤に立ち、森と海と花火が重なる一瞬――
この瞬間を、あなたの熱い支援で再び灯してください。

島の息吹と記憶が交錯するあの夏の夜。今年も末永く続くよう、皆様のご協力を心よりお待ちしております。

大会会長:小脇 清治(こわき きよはる)